ピアノも英語も繰り返しやり続けることが大事

小さいお子さんでも、目覚ましい成長を見ることがあり、その幾つかをご紹介したい。

 

4歳から絶対音感とピアノ(そしてついでに英語も)習い続けて2年経ち、今は小学生になったお子さんだが、先日、いつものように英語の歌を練習していた時、

 

「先生!わたし、もう英語読めるよ~~!」

 

と、得意げに英語の歌を披露してくれた。彼女はもう簡単な英語や文章が読めるようになり、こちらが全部教えなくても自分で読めるようになった。ピアノの曲に書かれている英語の歌詞もほとんど自力で読めるようになるまで成長した。習い始めてまだ2年しかたっていないが、英語のボキャブラリーは既に400を超え、ピアノも一生懸命練習してきてくれるので、曲の仕上がりも早い。それだけでなく、ピティナピアノステップにも積極的に参加して、とても積極性のあるお子さんである。ちなみに、彼女は英会話教室には一度も通っていない。

 

もう一人のお子さんは、2ヵ月くらい前にレッスンを開始した3歳の男の子で、絶対音感とリトミックを受講している。この歳くらいの男の子は大体、落ち着きがないのが分かっていたので、飽きさせないレッスンをする工夫が人一倍必要だが、最初はとにかく落ち着きがなかった。ところが、今月に入ってから徐々に集中力が高まり、レッスン中によそ見をすることが少なくなったばかりでなく、最初はなかなか覚えられなかった簡単な英語が、先日のレッスンで、今まで習ったことを全部言えるようになり、これには私もびっくりした。それで、お母さんに、

 

「最近、お家で復習するようになったのですか?」

 

と伺ったところ、

 

「はい、DVD使って楽しくやっていますよ。」

 

との事だった。この子はまだ3歳なのだが、既に数字を英語で言えるようになり、色や形、他に簡単な英単語も全て言えるようになっていた。この男のも英会話教室などには一切通っていない。

 

もう一人も3歳の女の子だが、この子も絶対音感とリトミック、今では既にリトミックからピアノレッスンに切り替えている。当教室でレッスンを初めて半年が経ち、彼女の場合は、驚異的なスピードで英語を覚え、どんどん上手くなっている。ピアノは最初はゆっくり進んでいたが、コツをつかんだのか、今ではピアノ学習のスピードも上がり、英語で歌を歌うのもお手のものだ。この女の子も英会話教室などには一切通っていない。

 

これらのお子さん達に共通するのは、やはり自宅で繰り返し英語を学習し、ピアノも毎日練習しているとの事だった。やはり、普段の学習(遊び)がものをいうのである。これができないお子さんは、いくら教室に通ったところで、なかなか覚えられず、人の2倍、3倍も時間がかかり、なかなか上達しない。

 

当教室では、遊び感覚でやれる宿題やDVDを与えているが、普段からできるだけ使うことが上達への道である。この年齢の子供は、スポンジのように沢山のことを吸収するので、学べば学ぶほど定着し、どんどん覚え、忘れることがないのだ。特に音感トレーニングと同様、英語の発音を聴きとるにも最適の年齢なので、この歳を逃してしまうと、あるがままに聴き取れなくなり、聴いただけで上手く発音することができなくなる。

 

この年齢のお子さんには無限の可能性を秘めている。特に耳のトレーニングは幼少期にしかできないことなので、今やれることを精一杯やったお子さんは、将来、きっと親御さんに感謝するに違いないと思う。

2019年06月30日